新しい元号となり、一ヶ月が経ちましたが、暗いニュースが目立つように感じます。
人々の生活はテクノロジーの進化によって昭和に比べて便利で豊かになっているはずなのですが、私自身は何か閉塞感のようなものを感じています。
例えば私が小学校の頃、食卓にすき焼きがでたら、それはもうとんでもないご馳走でした。
肉といえば鶏肉か豚肉で、牛肉は滅多に食べる事ができなかった記憶があります。
又、今のようにチェーン店も多くなく、外食する事は、我が家にとっては一大イベントでした。だからこそ、充実感や幸せに感じる事も一入でした。
現在では、ひと昔前までは高級だったメニューが安く手軽に、しかも至るところに出店されており、外食するという事が気軽で当たり前のようになっています。
これは、人々の生活が豊かになり、収入が増加したといういい面もありますが、この状況に慣れて、より良い生活を送りたいと際限なく要求するような、「足るを知る」という言葉とは全く反対の感情が大きくなっているように感じます。
そして、現在私が感じる閉塞感は、私自身社会人になり、世の中の仕組みというものを多少なりとも理解してきた事もその一因ですが、ネットワーク技術の進歩によって人々の知識が格段に向上し、今まで知る由もなかった情報が時差なく入り、格差を意識する事によって妬みといった負の感情が芽生える事が大きな原因ではないかと思います。
そして、今の日本では高度経済成長の頃のような勢いや活気、世界一になるという目標が失われ、他者と比較したり、経済成長が停滞するなかで、その鬱憤を他人を攻撃して憂さ晴らしをするような人が増えているように思い、それが閉塞感に繋がっているように思います。
コンプライアンスが遵守され、すぐにSNS等で情報が拡散される現状では、ややもすれば失敗を恐れてなかなか行動に移せない世の中ですが、恐れるばかりでは先に進めません。
私自身は他人の悪いところ、些細な失敗ばかりを指摘するのではなく、良いところを見て常にポジティブに考える事を心掛けてより良い部署にしていきたいと思います。
業務部 菊池