4月といえば別れがあり、出会いがあります。
業務部でも、長年勤めていただいたベテランが二人引退されました。
私が入社したての右も左もわからなかった頃、仕事終わりによくボーリングに連れて行ってもらった記憶を今でもはっきりと覚えています。
それまで学生だった私は、社会の中で生活するという事が全く理解出来ておらず、学生の頃のように一から十まで、方向を示されたり指示してもらうことが当然と勘違いしていた為、どうしていいか分からずただ焦燥感だけが募っていく状態が続いていました。
入社して間もないにも関わらず、すでに会社を辞めたいと思っていました。
そんな時に、先輩達からボーリングに誘われました。現場では見た目も含めて本当に怖い人達が気さくに話しかけてくれました。
今までこちらからは作業内容以外は全く話しかけられなかったのが、いつのまにか近所のおじさん達と話をするような感覚で会話をすることができるようになっていました。
しかし、現場では相変わらず怒鳴られ、凹む日々が続きました。
今となっては、私も指導する立場になりよく解るのですが、現場に出れば新人に怪我をさせない為、又責任者として中途半端な仕事は許されないといった理由でついつい熱くなることがあります。
しかし、仕事が終われば後を引かずに笑いながら話をしてくれました。
決して突き放すのではなく、作業中は厳しく、仕事が終われば上下の関係なく気さくに話ができる。
そんな先輩達のおかげでここまで来ることが出来たのだと本当に思います。
4月1日から新卒の新人が業務部にやってきました。
先月まで学生でした。
私が入社した時のように不安で一杯だと思います。
期待していた事に対して幻滅する事も多々あると思います。
しかし、数年後この会社に入って良かったと思えるような部署になれるよう、残ったメンバーで精一杯盛り上げていこうと思います。
業務部 菊池