梅雨が明けて、真夏日が続いています。
業務部にとっては辛い時期ですが、緊張感をもって無事故で乗り切って参ります。
先日、我がカンサイでは研修の一環として香川県の金刀比羅宮にこんぴら参りに行きました。こんぴらとはサンスクリット語でクンビーラ(ガンジス川に棲むワニを神格化した水神)が語源だと言われています。
この金刀比羅宮は石段が多く、その数は1368段もあるという事です※ウィキペディア調べ
とにかく階段がキツイと事前情報を聞いていたのですが、私は以前富士山を踏破しており、どうせ参加者が連なって登るんだから楽勝だろうと思っていました。
研修の前日は久々に実家に泊まり、開放感の為か深夜までアルコールを飲みながらダラダラとテレビを見ていました。
その為、研修当日は体の重さを感じていました。
「何か今日調子悪いな」
そんな状態で家を出て、広島駅からバスに乗り現地に着き表参道を歩いている時点で、汗が吹き出てきました。
業務部の私としては、どんなに体調が悪くても現場を空けた事が無いという誇りを持っていた為、このくらいの体調不良は全く気にしていなかったのですが、785段目の御本宮、展望台辺りで息が切れていました。
みんな楽しそうに登っているのに俺だけ「何でこんなにキツイの?」と自問していました。
しかし、原因は分かっていました。
実は私、2日前に会社の軽バンを運転中、コンクリートブロックに接触させるという事故を起こしていたのです。
業務部を管理する立場の自分がこんな事をして、こんぴら参りを楽しめる訳がないじゃないかという自戒の念が常に頭をよぎり、精神的に追い詰めていたのでした。
そんな憂鬱な気持ちで登り続け、1368段目の厳魂神社に到着した時は少し達成感を感じました。
「まあくよくよしてもしょうがないか、明日からまた初心に戻って頑張ろう」と前向きな気持ちになっていたのでした。
今日来て良かったなと思いながら、御守りを買って階段を降りていると、いつのまにか足が軽くなっている事に気付きました。
降っている途中、色々な事を考えていました。会社の新人達には、確かに失敗を繰り返して成長していくことは必要だけど、取り返しのつかない事故を起こしてしまえば、彼らのその後の人生が真っ暗になってしまう。自分は甘すぎるのか、事故を防ぐためには社長のような厳しさや怖さが必要なのか、俺なりのやり方でいいのか。間違っているのか。
今更自らの立場や責任の重さを再認識していました。
今回のこんぴら参りでは、当初レクリエーション程度に思っていたのですが、自分自身を見つめるいい研修になったと思います。
ちなみに、その後の宴会では記憶をなくす程酩酊し、また私の部下がバスで粗相をしてしまい、皆様そして運転手様にご迷惑をお掛けしてしまい誠に申し訳ありませんでした。
業務部 菊池